極上ブラザーズ!!(仮)
「君は今日からずっとここで過ごすんです」
「……え?」
「今日からずーっとここで過ごすんですよ」
「……そんな!!」
にこにこ笑う遼さん。
今日からずっとここで?
何もない、ベッドしかないこの部屋で?
「大丈夫ですよ、心配しないで。全部僕がやってあげます。料理や掃除――お風呂も、トイレだって」
優しく諭すように遼さんは言う。
目眩がした。
ありえない。
どうして?
これって所謂、監禁――だよね?
遼さんがやろうとしていることが理解できて、
私は恐怖を感じた。
「私、自分で出来る事は全部自分でしたいです!」
「何で?」
「何でって……こんなの、絶対おかしい……っ!」
「おかしくないですよ。君は都合が悪くなると人に頼るくせあるよね?――しかも男に」
「……」
「それでいて複数の男に頼る。困った女だ。だから僕は囲うんです。僕しか――僕だけを頼れないようにするんです」
目をギラギラさせながらくすくす笑う目の前の――男に私は震えることしか出来ず、ただただ泣きそうなのを堪えていた。