極上ブラザーズ!!(仮)
Chapter2.Prepschool!
「おぼっちゃま達が通っている…予備校ですか?」
高瀬さんが戸惑ってるのは、一目瞭然だった。
だけど、諦めない。
諦めたくなかった。
…努力できることは何でもしたい。
おじ様が私を養子にしてくれたみたいに、
私もおじ様に何かお返しをしたかった。
それに…自分を成長させる良い機会、だとも思うし。
「はい。
私、必死に勉強して、
おじ様の学園に相応しい生徒になりたいんです」
「…たとえ、美優さんが成績悪くても、
退学にはなりませんよ?」
「それでも……
私は黒崎家の養子です。
おじ様の娘だって、
胸張って言えるようになりたいんです。
遼さんや翔さんに、
少しでも家族って思ってもらえるよう…
私…頑張れることは何でも頑張りたいんです!!
予備校のお金も…バイトして稼ぎますっ」
やっぱりダメかな…?
横目でチラリと様子を窺う。
高瀬さんは、しばらく黙っていた。
困らせてしまってるのは、分かってる。
わがまま言っちゃってるのも分かってる。
だけど……
お父さんとお母さんを失った悲しみから、
救ってくれた、おじ様を失望させたくない!!