極上ブラザーズ!!(仮)
「きゃ!!
って……
どうしたんですか?」
翔さんがいつもの不機嫌そうな表情で立っていた。
だけど、
黒いオーラが纏っているような感じがして、
無意識に肩がビクっと震えてしまった。
そんな私をを見た翔さんの目が歪む。
そして、私の部屋に鍵を閉め、氷のような鋭い視線を送った。
「お前さ――
此処にきたばかりなのに、
男と遊ぶって余程の男好きなんだね」
翔さんは今までに聞いたことのないような低い声で、妖しく笑った。
――なんで翔さんが、こんなに怒ってるの?
それにさっきの会話…聞かれてた?
戸惑っている私に対して、翔さんはじりじりと私との距離を詰める。
後ずさりをしても、後ろには壁があって、意味のない抵抗だった。