極上ブラザーズ!!(仮)
「何震えてるんですか?
震えることなんて何もないですよ」
「だ、だから、あ、あの…」
「まぁ…仮にも僕の"妹"ですけど…。
そんな顔されたら、
いじめたくなっちゃうじゃないですか」
一歩一歩後ずさりする私を、
余裕な表情で遼さんは見つめる。
なんか遼さん、
様子がおかしい。
変だよ……。
「わっ私…
遼さんが私といるところ見られたらマズイと思ったから…
それで…」
震えながら必死に理由を話す。
――分かってもらえるはず。
そう信じて。
だけど――