極上ブラザーズ!!(仮)
ちょっと待って!
また届けられたらうざがられたりとか――
あ!
取り巻きの女の子に見られちゃったりとか……
こ、怖くてそんなこと出来ないっ!!
「………」
「美優さん。
そんなことじゃ、いつまで経っても仲良く出来ませんよ」
「た、高瀬さん…」
「何でも頑張るんじゃなかったの?
おじ様のために仲良くするって言ってましたよね?」
もしかして…
高瀬さん、私と黒崎兄弟が上手くいってないから…わざと?
私
高瀬さんにここまで気を遣ってもらってるのに、
何をわがまま言ってたんだろう。
そうだよ。
このままじゃ、何も始まらない。
行動しないと――何も始まらないんだ。
「分かりました!
ありがとうございます」
私は高瀬さんから3人分のお弁当を受け取った。
そして、高瀬さん特製の朝食を食べ、
重たいカバンを持ちながら予備校へ向かった。