極上ブラザーズ!!(仮)


「あ…やっと来た」


教室の入り口に、
いつもの微笑みを絶やさない遼さんが立っていた。


来てくれたんだ!


「何の用ですか?
女の子を巻くのも結構大変なんですよ」


黒崎財閥の長男で、
しかも成績優秀だったらモテないはずがないよね。

翔くんはクールでとっつき難いイメージだけど、
遼さんは優しそうなイメージだし。


あくまで…

イメージだけど。


「あの…高瀬さんがお弁当を作ってきてくださって。
これ、遼さんの分です!」


ちょっとだけ、
顔見づらいな…。

嫌いとか言われちゃったから。

でも高瀬さんに勇気づけてもらったんだもん。

頑張らなきゃ。


私はなるべく笑顔で遼さんにお弁当を渡した。


「…高瀬には罪はないですからね。
まぁ…余計なことをしてくれましたけど」


そう言いながらも、受け取ってくれた。


良かった。高瀬さん、目標達成したよ!


2人ともお弁当受け取ってもらえた。


ここから、もうちょっと…頑張りたい。








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