極上ブラザーズ!!(仮)


「あの…っ
丁度ここに集まってることですし。
ご飯一緒に食べませんか?」


帰ろうとしていた2人の後ろ姿に勇気を出して話しかける。

シカトされちゃうかな……。



ドキドキしていた私に、
翔くんは無表情で答えた。

「そうだね。移動する時間も勿体ないし。
遼は?」


「…女の子がいない場所で食べるのもたまにはいいですね」


いやいやっ!

いますよー、ここに。


……だけど、

嬉しいな。



家以外の場所で、
3人揃って食べれるなんて。

これで1歩前進!…だよね、高瀬さん。


「ありがとうございますっ」

「なんでお礼を言うの?
別にお前のためじゃないよ」

「君の自意識過剰なところ、目に余りますね」


そんな憎まれ口だって、
今の私には効かないんだから――




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