極上ブラザーズ!!(仮)
「ふふっ」
「お前自分の顔鏡で見たら?
ありえない顔してるから」
「違うよ!嬉しいんだもん」
ふっと出た翔くんに対しての言葉
お弁当を静かに食べていた遼さんが口を開いた。
「……翔に対して、敬語じゃなくなったんですね」
「えっと…」
微笑んでいるのに、追い詰めるような口調で遼さんは言い放つ。
私が言い淀んでいると、
翔くんが助け舟を出してくれた。
「俺が言わせたの。
なんかオドオドしてるくせに敬語ってうざいし」
「…あまり、他人に興味がない翔が…
そうですか」
2人の間で火花が散っているのは何でだろう…
さっきまで良い雰囲気だったのにー!!
「あの…なんか、ごめんなさい。
翔くんは悪くないんです。
私の敬語鬱陶しいみたいで…」
バカ正直に、答えた。
遼さんとも仲良くしたかったから。
だけど。
遼さんの顔がだんだんと険しくなっていく。