極上ブラザーズ!!(仮)
「翔くん…?」
何を言ってるの?みたいな顔で遼さんが呟く。
「え…あの」
「だから俺が言わせたの。
翔さんってなんかおかしいじゃない」
余裕の表情の翔くんに対して、
遼さんは、少し余裕がないように思えた。
「…そうですか。
僕ちょっと席を外しますね。
お邪魔みたいですので」
食べかけのお弁当箱を残して、
遼さんは席を立つ。
「え…遼さん!!」
なんで?
邪魔なんかじゃないのに。
どうして、そうマイナスに捉えちゃうの。
「――っ!!
名前で――っ
そんな風に呼ばないでください!」
苦しそうな表情で遼さんは叫ぶ。
遼さんの瞳は、
昨日見た、
"それ"と一緒だった――。