極上ブラザーズ!!(仮)
俯く私に、高瀬さんはなだめるように言った。
「美優さん。さっきはあんなコト言いましたけど、おぼっちゃま達、根は優しいんです。
これだけは絶対私が保証しますよ!」
「……はいっ!」
――そうだよね。
だっておじ様の息子さんだもの!
明るく微笑む高瀬さんを見て、私は微笑み返し、玄関までお見送りをした。
――そうだよ。
優しいに決まってる。
根は優しいって高瀬さんも言ってたし。
不安になることなんか全然ないんだよ。
うんうん、と1人頷きながら私はリビングへ戻った。