極上ブラザーズ!!(仮)
「世界一嫌いって言われたからこそ。
私、遼さんに世界一好きだって…
言ってもらいたいんです…。
ううん。
…言わせてみせます!!!
だから…私もっと遼さんと仲良くなりたいんです…!!」
愛の告白みたいに聞こえるかもしれない。
なんだこいつ?って思われるかもしれない。
だけど、
どう思われてもいい。
遼さんと仲良くしたい――
その気持ちを分かってほしかった。
それに遼さんの本当の気持ちも解りたい…んだ。
泣きながら叫ぶ私を見て
遼さんはふっと笑った。
――いつもと違う笑い方。
びっくりして茫然としている私に
「君、バカじゃないんですか?」
って、クスクス笑う遼さんの瞳は、
今までで一番穏やかな気がした。