極上ブラザーズ!!(仮)
「ふふ…」
「気持ち悪い人ですね。
何笑ってるんですか」
「だって、遼さんの隣を歩けるなんて…嬉しいんです」
正直な気持ちを伝えると、遼さんは目を見開く。
そして、コホンと咳払いをした。
「やっぱり気持ち悪い人です」
でもその表情はどこか赤みを帯びていて。
――素直じゃないなぁ。
なんて、思っちゃった。
遼さんて、意外に可愛いところたくさんあるんだよね。
いつもの微笑みじゃなくて、気を抜いた時の笑顔や、
今みたいな赤みを帯びた顔。
そして、全然素直じゃないのに、優しいところ。
遼さんにも翔くんにも良いところがたくさん発見できた。
嫌なところを探すんじゃなくて、
良いところをたくさん知って、
もっと仲良くなりたいな。
そして…
いつか、妹として認められる日が来るといいなあ。