極上ブラザーズ!!(仮)
Chapter6.Love or Like?
明日から…学校、行きにくいなぁ。
同じクラスなのに…。
何やってるんだろ、私。
だけど家では家で問題が起きていた。
「遼。今日、予備校に行ったらすごい騒ぎだったんだけど。
なんでアイツ(妹)の存在をわざわざ入学式に言ったの?」
学校から帰ると、
高瀬さんと遼さん、翔君がリビングで話しあいをしていた。
――今、リビングに私が出られる状況じゃ、ない…な…。
そう思って、ドアの前で少し聞き耳を立てる。
「あの居候娘はいずれ、ボロを出して誰かに言ってしまいます。
その時の先手を打っただけですよ」
…うう。
早速今日、私は颯太くんに打ち明けるか迷った。
寸前で思いとどまったけど。