極上ブラザーズ!!(仮)



「バレてしまっては困ります。
苗字が違うので、学園の生徒様方にあらぬ誤解をされてしまいます」


「それはお父さんが困ることでしょう?
僕は何も困りません」


「いけません。旦那様もですが、美優様にもご迷惑をおかけします」


……高瀬さん……。


「あのさ…遼が妹いるのは知られちゃったんだし、バレるバレないの議論するのは時間の無駄。
…単にアイツに大人しくしてもらえばいい話でしょ?」


うん、私頑張る!


「…まぁ、そこで突っ立ってないで、入ってきたらどうなんですか?」



――ハイ?

少し笑いを含んだ、遼さんの声。


「居候娘」



……バ、バレてた!








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