極上ブラザーズ!!(仮)
ものすごーくリビングに出て行きにくいけど……
行くしか…ないよ…ね…。
「た、ただいまです」
私は少し俯き加減で、リビングに入る。
そこには、
いつものポーカフェイスの翔くん。
少し呆れた顔の高瀬さん。
…嫌なぐらい笑顔の遼さんがいた。
「立ち聞きとは…君、良い趣味しているんですね」
うう。
「…す、すいません……」
こんなことなら最初から素直にリビングに入るべきだった…。
「とりあえず、座ってください。美優さん。
お茶淹れますから」
「あ…はい…ありがとうございます」
高瀬さん、優しすぎる!
目の前に置かれた、紅茶はいつも通り良い香りがした。