極上ブラザーズ!!(仮)
「……それは嬉しいんだけど……。美優ちゃん、考え事?」
ハッ!
黒崎兄弟との朝の出来事を思い出してました、なんて言えない。
私は慌てて鞄の中からクッキーを取り出した。
「あ、ごめんね、ぼーっとしちゃって。これ、良かったらどうぞ」
「サンキュ!美優ちゃんにもらえるなんて嬉しいよ。それにすげぇ美味そうだし」
「うん!これ、高瀬さんと一緒に作ったから」
「……高瀬……さん?」
ああ!しまったああ!
口が……口が滑った(涙)
「あ、えっえーっと……」
しどろもどろになっていると、颯太君は不思議そうな顔で私を見る。
ど……どうしよう。
早速やばいじゃん!私!!