【完】TEARS−ティアーズ−


そんな、あたしをママは心配して。

高峰さんとの事を言ってるのは、わかってる。


わかってるんだけど。


あたしだって、お付き合いは好きな人としたいし。

結婚だって、ちゃんと恋愛してからしたい。



って男の子と遊ぶだけで緊張しちゃうようなあたしが、ちゃんとした恋愛できるのかも問題なんだけど。


それでも、そう思うくらい良いよね?


なのに、ママは

『乃亜に悪い虫がつく前に、ちゃんとしておいた方がいいのよ』

なんて言って。


勝手にデートの日を決めてきたりする。

あたしが、それをすっぽかすからって。


家にもこれでもかってなくらいに招待して、一緒にご飯食べてる。


そんなに高峰さんが好きなら、ママがお付き合いすればいいのに!

ってパパには悪いけど、そう思ってしまうんだ。

< 101 / 371 >

この作品をシェア

pagetop