【完】TEARS−ティアーズ−
走って校門へと向かうあたしの足が止まった。
というよりも後退り???
だって、校門の前に見たことのある車が止まってるんだもん!
高峰さんの車が!
嘘でしょう?
なんでいるのー???
とりあえず、再び校内へと戻ったあたしは考える。
どうすれば……いい?
考えても考えても。
おバカなあたしには答えなんて見つけれなくて。
高峰さんが早く帰ってくれるように祈るだけ。
でもそんな祈りは神様には届かず。
車はずっと、校門前に止まっていた。