【完】TEARS−ティアーズ−


ちょうど階段下で南ちゃんの姿を見つけて



「南ちゃんっ!」



そう叫んだ時だった。



え?



あたしは階段を踏み外し、前に倒れそうになった。



「あ! 乃亜、危ないっ」



そんな南ちゃんの声が聞こえた瞬間、



「うお!」



そう聞こえた低い声。



顔を見なくてもわかってしまう自分が嫌んなる。

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