【完】TEARS−ティアーズ−
「あ、あの、高峰さん」
「うん?」
「こういうのって……」
「え?」
ちゃんと言わなきゃ。
南ちゃんに高峰さんの事を少し見てみたら?
そう言われて、あたしなりに見てきたつもり。
高峰さんにだって、僕を見て?
そう言われて、あたしなりに見てきたつもり。
高峰さんの良いところは数え切れないくらいにある。
悪いところなんて1つも見つけれないくらいに、高峰さんは良い人で。
本当どうして、あたしなんかを好きになってくれたのかが不思議なくらいなんだ。
よく、こういう人を好きになったら幸せなんだろうなーって、そう言われるタイプの人だと思う。
告白された時、一瞬はこのまま流れてみるのかもいいかなって思っちゃたりもした。
だけど、やっぱり。
これが恋に発展することなんてない。