【完】TEARS−ティアーズ−
「え? い、郁君?」
ああ、もう!
「お前、サラッとんな事言ってんじゃねーっつぅの」
何いってくれてんの、まじで。
言えとは言ったけど、誰がそんなハッキリ言えっつったんだよ。
「もしかして、テレてる?」
「うっさい、バーカッ」
そう言い返すも、俺は耳まで熱くて。
篠原と目が合うと、パッと逸らしてしまった。
俺の隣で篠原はクスクスと笑ってて。
そんな篠原を可愛いって思ってしまった俺は、また顔が赤くなった気がした。