【完】TEARS−ティアーズ−
「で、どっか行きたいところある?」
授業が終わり教室を出ると、外で待ってた乃亜。
恥ずかしそうにしながらも、キョロキョロと忙しそうに辺りを見回してる。
そんな時、聞こえてきたのが
『あ、篠原だ。やっぱ可愛いよなぁ』
って男の声。
そういえば正宗が言ってた。
乃亜と南はモテるって。
あれ本当だったんだ。
知らぬ間に、俺は乃亜の事を可愛いって言った男を睨んでて。
そんな事をしてる自分自身に驚いた。
俺、なにしてんの?
これって……嫉妬ってやつ?
うっわ……俺、だせぇ。