【完】TEARS−ティアーズ−
「み、南さん! 何考えているんですか!
南さんは女の子なんですよ!?」

「わかってるけど?」



なんて不貞腐れた顔をしながら、両手で頬を押さえ、唇を尖らす。



「わかってないです!
こうして男の部屋に簡単に入ったり。
簡単に触れたり。
簡単にキ、キスしたり。
これが僕じゃない男だったら、どうなると思ってるんですか!」



そう怒っているのに。

パチパチを瞬きをして、ニッコリと微笑み



「他の男になんてしないよ。
高峰さんだからしてるの」



だなんて。



えええ!?



「み、南さん? それって、ええ?」


「長期戦で頑張るつもりだけど、なるべく早く私の事を好きになってね。高峰さん♪」



なんて言われて。

僕の体温は、また上がった気がした。




-END-


~ウブ恋~
高峰&南
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