【完】TEARS−ティアーズ−


「わぁ! 凄いっ」



突然声をあげたのは、今まで黙ってた篠原で。

そっちに目を向けると、顔をキラキラと輝かせた篠原が居て。



「遊園地だぁー!!」



って、まじかよ。

こんなショボイ遊園地で喜ぶ高校生なんて、普通いないだろ。

そう思ってたのに、篠原は大喜びしている。



それを見て、今まで怒られてた正宗のテンションも再び上がり出した。



「だよね、乃亜ちゃん!
遊園地でよかったよねー」

「うんっ!」



ニッコリと笑い合う2人は、何に乗ろうか真剣に考えてる。


まじかよ。
勘弁してくれよ。



もう一人。

正宗みたいなバカな奴が居るなんて……。
< 53 / 371 >

この作品をシェア

pagetop