【完】TEARS−ティアーズ−
きっと南もそう思っていると思ったのに、
「乃亜なに乗りたい?」
「んっとね、ジェットコースター!」
「OK! こうなったら、とことん楽しもう♪」
なんて、南も乗り気になってるし。
俺の疲れは、どっと増した気がした。
待ってようって思った俺に
「郁。行こうよー!」
そう大きな声で、ジェットコースターを指差す正宗。
ガキみたな正宗の姿に、大きな溜息をひとつ吐くと、仕方なくジェットコースターへと向かった。