【完】TEARS−ティアーズ−
コーヒーカップの前に戻ると、
「郁~! 乃亜ちゃん~!
どこ行ってたんだよ、心配しただろ~」
と正宗君が駆け寄って来た。
「うるせぇなぁ」
なんて、ぶっきら棒に言う郁君。
「探しに行こうって言ったのに、南ちゃんはココで待ってろって言うしさぁ」
「当たり前でしょ? 私達までウロウロしたら余計にややこしくなるでしょ?」
「でもさぁ、迷子になったのかと思ってさぁ」
「お前と一緒にすんな。
誰が迷子なんかになるか!」
郁君と南ちゃんに怒られる正宗君。