チャット恋愛

「もう帰るのか?」


前方にいる人間は自分と10cmも差のある身長…
同じ17歳の彼の顔を見上げた。


「はい。おつかれさまでした。」

機械的に言い、目線をあわせないようにする。


「おつ!たまにはメールしてくれや」


はっとして再び前方の顔を見上げる。

ニターっと笑い、こちらを見下ろしている。



制服のポッケではバイブが振動していた。

きっとその音にバイトの彼・塩田は気づいたのだろう。
< 4 / 205 >

この作品をシェア

pagetop