きみの音色が鳴り響く
「て事で、沙良先輩に協力してもらいたいんですけど・・・」
「ヤダ」


あまりの即答に落ち込む暇もない


「どうしてですか?!」


「どうしても。」


「どうしてどうしてもなんですか?」


あ、こういうところがよく親に言われる「しつこい」なんだ・・・



「じゃあさぁ、俺ら仮に付き合わない?」


「か…仮??」


「そう。
だってどーせ孝也が初恋でしょ?
だから今のうちに恋愛修行しとこーよ。」

いやいや、そんなでいわれても・・・
って、軽く嫌味を挟まれたような?

「ほ・・・本気ですか?」


「本気」


「でも沙良先輩にそんな迷惑かけられないですよ・・・」




「このまま、未熟のまんま孝也のほうに行って孝也に迷惑かけるのと、俺と付き合って俺にどっちがマシなの?」


「それは・・・」



「ね?だから・・・


「俺と仮付き合ってください」」



「は…はい」




イチゴミルクを飲み終わった先輩




口元には怪しげな笑み
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