アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
私はシャワーを浴びて、伸也さんが用意してくれた可愛いピンクのパジャマに袖を通す。
「寝るぞ」
「うん」
ベッドに横になると、伸也さんが上から顔を覗き込む。
「これつけて寝ろ」
そう言って顔の上に置かれたのはアイマスクだった。
シルク素材のアイマスクはまたまたピンクで、周りには黒いレースがついている。
私、ピンクが好きなわけじゃないんだけどな。
携帯がピンクだから、好きだと思われたのか?
「なんで、アイマスク?」
「余計なものが見えない」
「してみる」
アイマスクをして再び寝転んだ。
「手触っていいか?」
「うん」
「ずっと繋いでてやるから、怖くなったら握れ」
「わかった」
「おやすみ」
「うん」