アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
生きようとしない私の回復は極端に遅かったらしい。
そして、私が考えた責任の取り方は、沢山の人に迷惑をかけ、傷つけた。
でも、この時は生きようなんて思えなかった。
最後に会ったママにもう一度会いたい。
私が大好きだったママにもう一度抱きしめられたい。
神様、お願いだから私を殺して。
そう、何度も何度も祈った。
けど、そんな祈りは届かなくて、1ヵ月後には普通病棟にうつされた。
神様に祈ったのが間違いだったのかもしれない。
伸也さんの力で、芸能人が入るみたいな個室を用意されていたんだけど、私はすぐに断った。
死に底ないの私にお金などかける必要はない。
伸也さんは何も言わずに私の申し出を聞き入れてくれた。
3人部屋で、少し太ったおばさんと腰の曲がったお婆さんが同じ部屋。