アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
たわいもない話をしながら、お爺さんの介護を手伝った。
時間がたつのを忘れていて、日が落ちたのも気づかずにいると電話はしてないのに、伸也さんが心配して迎に来た。
「遅かったから」
「ごめんなさいねぇ。亜美ちゃん引き止めちゃって」
「いいえ」
ぶっきらぼうだけど、たまさんにきちんと返事をする伸也さん。
「また来ていい?」
「いつでも大歓迎よ」
最後に見せてくれた、たまさんの笑顔はやっぱりどこかママに似ていた。
優しさと強さが感じ取れる母の笑顔。