アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
次の日学校につくと、下駄箱には沢山の紙が……
“谷沢さんの女気取りするな”
“お前なんて遊ばれてるだけ”
“体使って側にいるだけだろ”
“ヤリタイ女”
赤いペンで、そう殴り書きされていた。
紙だけには留まらず、私が歩くたびに、その声はついてくる。
気にしないように、聞こえないように、そう毎日過ごす。
耐えることに限界になったら切ればいい。
猛も最近は学校に来ていないから、伸也さんの耳に入ることもない。
そうやって一ヶ月をやり過ごした。
あと2週間で冬休み。
3学期は殆ど学校に行かなくていいし、あと少しで卒業できる。