アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
朝の光が眩しくて目を覚ますと、伸也さんがタバコを咥えながら私の顔を覗き込んでいた。
「はよう」
「おっ……はよっ」
「朝っぱらから顔赤くしてんなよ。変体」
私はシーツを引っ張り顔を隠した。
「起きろよ」
「うん」
「一緒に起きるぞ」
「先に起きてて」
「なんで?」
「……ずかしい、から」
「あっ?」
「服着てなくて、恥ずかしいから!」
「今更、そんなこと言ってんな」
伸也さんはシーツを剥がし、私の体を抱きしめた。