アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女


「そんな顔するな。いい体してるから欲情しちまうだけだ」



「それは褒め言葉?」



「あぁ」



「汚れた体嫌じゃない?」


「汚れてなんかねぇよ。お前の初めての男は俺だ」



その言葉が嬉しくて、恥ずかしくて、顔が熱くなる。



「可愛い顔してると、またヤるぞ」



「伸也さんは私で何人目?」



「はぁ?いきなりなんだよ」



「なんとなく聞きたくなって」



「数えてねぇからわかんないな。でも、こんなに好きだと思って抱いたのは初めてだ」



「そっか。私の唯一残ってたファーストキスも奪われたしな」



そう言って笑うと伸也さんは急に怖い顔をした。


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