アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
おかえり
伸也さんお勧めのハンバーグはおいしかった。
お店の中も男1人では入りにくいような、メルヘンチック。
伸也さんは誰と来たんだろうなんて考えちゃう。
「お前、いつから髪きりに行ってない?」
「1年以上前」
「この後、髪切りに行くぞ」
「別にいいよ」
「よくない」
恭と同じ色に染めた髪の毛は伸びて、半分から上は真っ黒な髪になっていた。
でも、あの日から外見なんかはどうでもよくて、いつもボサボサの頭にジャージを着ている。
「服も買いに行くからな」
「いらないのに」
「これから毎日shotに連れて行くから、マシな格好しろ」
「何で毎日?」
「一人で置いとくと心配だから」
「ふぅーん」
よくわかんないけど、伸也さんと一緒にいられるならいいか。