アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
伸也さんと同じお店の服を着れるのは、嬉しいかもしれない。
でも、メンズしか置いてないけど。
「こいつが着れる服、一週間分くらい用意してくれ」
伸也さんがそう言うと、店員達は2階から沢山の洋服を持ってきた。
「好きなの選べ」
「伸也さんが選んで」
「はぁ?女の服はわかんねぇよ」
「伸也さんがいいと思ったのを着たい」
伸也さんは少し耳を赤くして、「甘ったれ」と言いながら服を選んでくれた。
デニムやショートパンツ、ブーツや鞄までも。
どちらかというとスポーティーな服は、私の好みに合っていた。
伸也さんに選んでと言ったけど、ブリブリの服を選ばれたらどうしようかと内心ハラハラしてたから。