アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
周りからは「谷沢さんだ」とか「キャー」とか「ヤリタイ女」とか色んな声が飛んできた。
でも、私の耳にはそんな音どうでもいい。
私の耳に届いたのは、伸也さんが耳元で囁いてくれた“アイシテル”の響きだけ。
私の人生を狂わせた中学生活。
そんな3年間も終わりを告げた。
“アイシテル”と囁いてくれる愛おしい人の腕の中で。
私の最後の景色は、最高の思い出となって脳裏に焼きついた。
―新垣 亜美―
中学校卒業