アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女


深夜2時……



祐の携帯が鳴った。



静まり返った部屋の中で、祐の声が響いて聞こえる。



「はい」と何度も低い声を出す祐。



別々の部屋にいたから、祐はこの会話を、私が聞いていたなんて思っていなかったんだろう。



祐の口から出てきた病院名。



私は咄嗟にそこにママがいると思った。



そして、そう思った時には部屋を飛び出していた。


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