アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女


「俺はレイカを何度も抱いた」



聞きたくない。



「情報と交換にレイカの言うことを聞くってのが条件だった」



伸也さんの表情がみるみるうちに曇って行く。



「俺はそうすることでしか、亜美を守ることができなかった」



これが事の真相。



すべては私のため。



それなのに、私は伸也さんを信じられなかった。



伸也さんの手を離してしまった。


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