アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
「おはよう」
「おう」
「祐も飲む?」
冷蔵庫から、新しいペットボトルを出して、祐に差し出した。
「サンキュ」
「私こそ、昨日はありがと」
「あぁ」
祐はソファに座り、テレビをつける。
昨日の夜は、祐に甘えてしまって……
だから、祐が私の家にいるんだけど……
どうすればいいだろう。
改めて、昨日は甘えてしまっただけなんて言うのは嫌な感じがするし。
でも、祐が昨日のことをどう想っているのか気になる。