アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
シャワーを浴びて着替えると、祐がシャワーに入ったので、その間に軽く化粧をした。
もしかしたら、伸也さんに会うかもしれない。
その時に、少しでも可愛いと思われたいなんていう馬鹿なことを考えていた。
「化粧、珍しいな」
シャワーからあがった祐が、私の部屋のドアにもたれ掛かって、化粧をしてる私を見ている。
上半身裸の祐の姿を見ても、私の胸はトキメかなった。
伸也さんの体を見たときは、あんなにも胸がドキドキしたのに。
祐の体は筋肉質だけど、伸也さんに比べると細かった。
「用意できたよ」
「行くか」
祐のバイクの後ろに跨り、昨日悲しみに浸った道を戻っていった。