アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
「で、住むとこないだろ?」
「うん。でも何とかするよ」
「伸也さんが、カズの隣の部屋を空けてくれた。そこに住まないか?」
伸也さんが?
私のために?
しかも、私が寂しくないようにカズの隣。
甘えてもいいのかな?
私はここに住みたい。
でも、伸也さんにこんなことまでしてもらっていいのかわからない。
「断る」
突然、祐が低い声を出した。
「お前に聞いてねーよ」
こたぁがふざけた言い方をすると、祐の顔つきが変わった。
「亜美は俺が面倒見る」
「面倒見るって、どうすんだよ?」
「俺の家に住ます」
えっ?
ちょっと待って。
私が祐の家に住む?