アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女


髪を乾かし終わると、傷の手当をしてくれて、ご飯を作ってくれた。



伸也さん特製オムライス。



サラダ油がなかったみたいで、ごま油の香りがプンプンするオムライス。



味は意外においしかった。



「ごま油いけるね」



「意外とな」



何がってわけじゃないけど、楽しくて私は何度も笑った。



今までの笑いを取り戻すかのように、何度も何度も笑った。


< 371 / 688 >

この作品をシェア

pagetop