アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女


慣れた手つきで私の体に触れる伸也さんに、私は何度も口付けた。



伸也さんへの思いを伝えるように……



そして、伸也さんの思いを確かめたくて私は伸也さんを求める。



「伸也さん、アイシテル」



「あぁ。俺も亜美だけをアイシテル」



心も体も一つになって、私達は眠りについた。



もう寂しくない。



もう怖くない。



目を閉じても、体全身で伸也さんを感じていられるから。


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