アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女


たまさんはすぐにお茶とお菓子を用意してくれた。



「今日は急に何かあったのかしら?」



「何にもないけど、顔が見たくなったの」



「嬉しいわね」



たまさんの笑顔はすごく安心する。



優しくて強い笑顔。



「2人もいい顔つきになったわね。一気に大人になった感じがする」



「えっ?私達?」



「ええ。この前見た時と全然違うわ」



「老けたってこと?」



「そうじゃないわよ。人は内面的なものが顔に出るものだから、2人とも内面的に大人になったのね。それが顔に出てるもの」



「そうなの?」



「ええ」



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