アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
「亜美、今度から言えるな?」
「無理。私、そんな可愛い女の子になれない」
私の言葉に伸也さんはフッと鼻で笑った。
「そのままで充分可愛い。亜美は充分可愛い女だ」
口を尖らして、抵抗した私に伸也さんはそっと口付ける。
「俺の前ではどんな亜美も見せてくれ。すぐにじゃなくていい。わかったな?」
こんなのズルイ。
私の大好きな顔で見つめられたら、勝手に顔がコクンと頷いてしまった。