アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
「何一人で喋ってんだ?とうとう壊れたか?」
見上げた先には伸也さん。
無意識のうちに声に出してたんだ。
「夏休みの宿題、やってないことに気付いた」
「そんなもん、やんなくたって卒業できるだろ?」
「そうなの?」
「成績が下がるくらいだろ」
「そっかぁ。成績下がるよね」
「嫌なのか?」
「よくわかんない」
「風呂入ってくる」
伸也さんは私の話を軽く流して、お風呂場へと向かった。