アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
2学期
宿題を寝ないでこなし、新学期を向かえた。
伸也さんの車で登校したから、ギリギリまで休めたけど、さすがに眠い。
「亜美ぃ〜遅い!」
教室に入ると、ハイテンションのカズが抱きついてくる。
「宿題やってて眠たい」
「宿題……」
私の言葉にカズの顔色が変わる。
「忘れてた?」
泣きそうな顔で頷くカズ。
「写す?」
「今からじゃ、間に合わないよ」
「確かに。結構な量だったしね」
「ねぇ、祐君はやってきた?」
カズが突然、祐に話しかけた。