アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
「亜美、いいか?」
猛が教室に来て、カズとじゃれ合い出すと祐に肩を掴まれた。
「うん。何?」
「俺、亜美にも仲間って認めて欲しい。あんなことしておいて、言える立場じゃねぇけど」
「認めてるよ。私だって祐の立場だったら復習したくなってたと思う。何かに怒りをぶつけなきゃ、生きていれなかったと思う」
「サンキューな」
祐は目に涙をためながら、最高の笑顔を見せてくれた。
「いい人見つかるといいね」
「俺は亜美が好きだぞ」
「へっ?」
「由梨絵の変わりにしてたけど、そうじゃなくなった今でも亜美のことが好きだって気づいたんだ」
「でも、私は……」