アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女

喧嘩



私は泣き疲れて、ソファにもたれ掛かるように眠っていた。



締め切った部屋はサウナのように蒸し暑くなっていた。



そのせいで目を覚まし、部屋中を探したけど、伸也さんはいない。



帰ってきた形跡もない。



その事実に、また泣きそうになる。



辛いけど、今日は平日。



学校がある。



泣き腫らした目が少しでも引くように、氷で冷やしながら学校へ行く準備をした。



学校に行っている間に伸也さんが帰ってくるかもしれないから、本当は休みたい。



でも、カズたちに心配をかけてしまいそうで、渋々制服を着る。


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